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「蝉の声」無料キャンペーン中です

2018 年 10 月 1 日まで、Amazon Kindle 本 「蝉の声」 は無料キャンペーン中です。
こちらは 5 話からなる短編集です。
今回はそれぞれのお話の簡単なあらすじを書きますね。

◎ 蝉の声
旅行雑誌のカメラマンをしている僕は、去年訪れて雑誌で紹介した海に今年もやってきました。
海までの道は一本道。迷うはずはないのに、いつまで経っても海には到着しません。蝉の声と暑さで気を失いかけた僕に声をかけてきたのは、一人の少女。
彼女の家はすぐ近くで民宿を営んでいるというので、少しそこで休ませてもらうことにしました。
自然体の彼女の魅力に惹かれて僕は時間を忘れ、彼女の写真を撮るのですが・・・


◎ 湖の灯り
大きな湖がある町が舞台です。
12 月。兄のテル、妹のナルが住む町では教会から蝋燭をもらって、毎日 1 本ずつ灯していき、1 年の穢れを落とす習わしがあります。1 年前に家を出て行ってしまった二人の母は、テルの誕生日である 19 日に戻ってくると、テルに約束をしました。
母のことが大好きなテルは、自分の誕生日を心待ちにしているのですが、町の人や父が自分を見る様子が変なことをテルは感じ取っていました。それでも待ちに待った誕生日。その晩、いつもと違う現象が起こります。


◎ 露桜
昭和 40 年のお話です。
東京で暮らす紗織のもとに、姉と名乗る香織から手紙が届きます。
紗織は一人っ子と両親に言われていたので不審に思った紗織ですが、真相が知りたくて、香織が住む北海道に向かいます。香織はたしかに存在して、人里離れた山奥にひとり住んでいました。
なぜひとりで住んでいたのか、なぜ両親は紗織に姉妹は居ないと言ったのか、その真相がわかったとき事態は大きく変わります。


◎ なにもなくなった日
環境会社の環境調査部に所属する遥。
彼女は現在、問題を起こすホームレス達をどうするか、解決策を強いられていました。
開発実験部にいる川口君が開発したものを利用して、遥は見事に問題を解決するのですが、それを機に遥は少しずつ変わっていき、自分がしていることに疑問を持ち始めます。そして遥が取った行動とは・・・


◎ 迷い路の月
水稀が大学時代から付き合っているナオは、就職すると態度が冷たくなっていました。
ある日、会社から帰宅すると、そこにはナオが居て 「具合が悪いと電話してきたのに、こんな時間まで何処にいた」 と怒っています。電話もした記憶はないし、まっすぐ帰宅したはずなのに進んでいる時間。水稀は混乱するのですが、さらに混乱することが起こっていきます。この世界は???


****
と、こんな感じのお話です。
興味がありましたら、ダウンロードして読んでいただけると幸いです^^

画像をクリックするとダウンロード出来る Amazon のサイトに移動します。

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テーマ : KINDLE(キンドル)と電子書籍
ジャンル : 本・雑誌

迷い路の月・裏話

今回で短編集「蝉の声」に掲載している作品の裏話は終了となります。
最後は「迷い路の月」です。

こんな月

これは作品を書いたときのわたしの心情がそのままストーリーになりました。当時付き合っていたカレが大学を卒業して就職。会社勤めになったとたん、よそよそしくなりました。
残業のない日はうちに泊まりに来ていたけど、休日もお客さんと会うことが多くて、生活はすれ違いになっていきました。

作品では、主人公の体調不良をきっかけにして、二人の関係も戻っていくと予感させる展開で終わりましたが、現実は違います(笑)
すれ違いは元には戻らず、カレが就職して一年くらいで別れましたw

作品のなかに登場する猫「スズ」は当時一緒に暮らしていた猫がモデルです。その猫はカレと別れてからもずっと一緒に暮らして、16 歳で天国へ旅立っていきました。

この「迷い路の月」に出てくるナオくんは、じつはもう一冊の本、「そして雪解けの頃に」に登場する主人公、早絢(さあや)が付き合っていた勝政(かつまさ)と、もともとのモデルは一緒だということだけ書いておきます。

次回からは、「そして雪解けの頃に」についての記事を書いていこうと思います。
こっちはかなーりディープなのよね ^^;

なにもなくなった日・裏話

今回、電子書籍化するにあたって、一番「ごめんなさい!」って思ったのが、この「なにもなくなった日」です。ホームレスの人たちだって、なりたくてなったわけではない。いろいろ個々の事情があると思います。それなのに作品では、あんな扱いをしてしまってスミマセンです。。。

この作品を書いた 1993 年。この頃はまだ西新宿、池袋、上野、あちこちにたくさんのホームレスが居て、申し訳ないけれど夏の猛暑の時期の匂いは本当にキツかったです。

当時バイトをしていた施設には、入口を入ってすぐのところにコインロッカーがありました。そしてそのロッカーをホームレスの人たちが荷物入れに使っていて、お客さんから匂いのクレームが多くありました。警備員がロッカーの荷物を出したことに怒ったホームレスの人たちは、施設の前に座り込んで、他のお客さんにも迷惑を掛けていたのも事実で、そして道ばたでホームレスの人たちに脅かされたということもありました。

そんな背景があって、あの作品が出来上がりました。
環境問題に興味があったことは、「蝉の声」の裏話でもチラっと書きましたが、この頃はレポートでもゴミ処理の問題を書いていました。さすがにこの作品のような解決策は書きませんでしたが(笑)

この頃は特に「人間」のことが好きではなく、地球にとって害なら滅んでしまえばいいのに・・・とも思っていました^^;
今も地球のことが大好きですけどね(笑)

博物館の猫

露桜・裏話

短編集「蝉の声」の三話目の「露桜」
これは兎に角、桜に関する話を書きたかっただけなのでした。
雑誌で見た吉野の山の一面の桜。あれほど見事な一面の桜は北海道では見たことが無かったので、尚のこと感動したのでした。

未だに桜の季節に吉野山には行くことは出来ていないので、いつかは行ってみたいです。
ちなみに本作では、北海道の積丹半島あたりが一面桜で覆われていたことになっていますが、実際は全く違います(笑)

積丹半島は海がとても綺麗で、生ウニがとても美味しいですよ。

積丹の海

もし行かれる際は、ウニ漁が解禁になる 6 月〜 8 月までがオススメです^^
とくに 7 月から 8 月にかけてのウニは美味しいですよー!
まさに今の季節ですっ

積丹の海2

作品の裏話からズレてしまったので話を戻します。
桜の話を書きたいと、ぼんやり思っていた頃、仕事が休みの日に昼寝をしていたら、布団を叩く音が聞こえてきて、それがわたしには太鼓の音のように聞こえました。あ、これは使えるかもと思って作品を書き始めた次第です。

わたしが布団を叩く音を聞いたのは日曜日でしたが、日曜だと郵便配達の人が来ないので、作品では主人公は平日休みにしたのでした。あとはイメージが湧くままに一気に書き上げた記憶があります。

蝉の声

湖の灯り・裏話

短編集「蝉の声」の第二話に入っているのが「湖の灯り」です。
これは 5 編の短編集の中で唯一、どこにも出していない小説です。他の 4 編はすべて雑誌社に投稿して掲載されたり最終選考に残ったものです。

「湖の灯り」は、雑誌に応募しようと思っているうちに生活が忙しくなって、結局そのままパソコンに残されたものです。もともとは夢で見たお話をもとに作りました。

*****

夢では兄と妹ではなく、姉と妹。
姉と妹はじつは血の繋がっていない姉妹。そして姉は母の先夫の子供で、妹は現在の夫の子供。
姉妹は父に連れられて海に行ったの。そこで波にさらわれた姉妹。
父は妹をまず助けます。自分の子供だもの、当然。

姉は海の中からすくい上げてくれる手を求めて右手を伸ばすの。
新しい父が自分の手を取って引き上げてくれると信じて。

でも、父はその子の手は取らず、浮き上がってくる頭を上から押さえ込んで海の中に沈み込ませるのです。

「ああ、わたしは愛されていない」

息が苦しくなって、自分の体内にあるすべての空気を出し切ってしまった姉は、まだぼんやりと見える水面のはるか明るいところで去っていく父と妹の姿を目に焼き付けて海底に沈んでいくのです。
沈んでいく姉の足には沢山の海藻が絡みつき、ゆらゆら揺れながら姉は海底で海藻のように揺れ続ける・・・そしてある日、海流が変わったのか、姉の足に絡みついた海藻がゆるみ、姉は流れに身を任せて海上へと向かっていく・・・

一方、姉を見殺しにした父は、姉の存在におびえていました。
最期に見た、姉のすべてを悟った表情が忘れられずに。

ある日、父は聞くのです。

ぴたぴたぴた・・・

タップリと水を含んだ何かが自分の家に近づいていることを。

ぴたぴたぴた・・・

玄関で聞こえていた音が、階段を上って自分の寝室に近づいている音を。

ぴたぴたぴた・・・

海藻が絡みついた重たい何かが近づいていることを。

*****

目が覚めて、怖いけどどことなく綺麗な印象があったのを夢日記に書きとめて十数年経ち、その後琵琶湖の水中考古学のことを調べて書いたのがこの話です^^

プロフィール

七迦寧巴

Author:七迦寧巴
七迦 寧巴(なか やすは)と申します。
北海道出身・東京在住です。
Kindle で小説を出版していますが、最近は「小説家になろう」に小説を投稿しています。

* 小説家になろう *
https://mypage.syosetu.com/1732250/

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